統計学輪講(第21回) 日時 2015年11月17日(火) 15時45分~16時35分 場所 経済学部新棟3階第3教室 講演者 山本 裕美子 (経済M1) 演題 生存時間解析における競合リスクモデル(文献紹介) 概要 [1]の文献について紹介する. 特定の原因による死亡や有害事象の発生等を扱う生存時間解析において,注目している事象以外の原因,すなわち競合リスク による観察打ち切りは問題となる.生存時間関数の推定では競合リスク要因の独立性を仮定してKaplan-Meier推定量 (Kaplan and Meier,1958)を用いることが多いが,この場合Kaplan-Meier推定量にはバイアスが入ることが知られている. 今回は競合リスク要因の独立性を仮定せずに解析を行う方法を紹介する. [1] Nishikawa, M., Tango, T., Ogawa, M. Non-parametric inference of adverse events under informative censoring. Statistics i n Medicine, 25 (2006), 3981-4003. 参考文献: [1] Kenett.DY.et al.“Partial correlation analysis:applications for financial markets",Quantitative Finance15 (4), 569-578, 2015. [2] Kenett.DY.et al.“Evolvement of Uniformity and Volatility in the Stressed Global Financial Village”,PLoS ONE7, e31144, 2012.