統計学輪講(第17回)

	統計学輪講(第17回)
	日時      2016年10月25日(火)    14時55分~15時45分
	場所      経済学部新棟3階第3教室
	講演者    鈴木 大智 (情報理工M1)
	演題      経験尤度に対するデータの次元の影響(文献紹介)

	概要
	経験尤度に対するデータの次元の影響(文献紹介)

	Chen, S. X. et al. (2009) を紹介する.
	経験尤度とは,観測されたデータ点たちに対する重み付けを直接考えるノンパラメトリックな手法である.
	データの次元が一定の場合,平均の経験尤度比は,データサイズが多くなるにつれてカイ二乗分布に分布収束することが知られている.
	一方で,データの次元がデータサイズに応じて大きくなっていく場合,必ずしも上記の性質が成り立つとは限らない.

	本発表では,一般線形モデルのもとでデータの次元がデータのサイズに依存して大きくなる場合に対して経験尤度の手法を用いた場合の,
	経験尤度比の漸近的な振る舞いについて紹介する.

	参考文献:
	Chen, S. X., Peng, L., & Qin, Y. L. (2009). Effects of data dimension on empirical likelihood. Biometrika, 96(3), 711-722.