統計学輪講(第5回)

    統計学輪講(第5回)
    日時      2017年05月09日(火)     14時55分~16時35分
    場所      経済学部新棟3階第3教室
    講演者    佃 康司 (総合文化)
    演題      Ewens抽出公式に対する正規近似とポアソン近似について

    概要
    ある正の整数を正の整数の和として表す方法を整数の分割といい,ランダムな整数の分割を確率分割という.
    確率分割の基本的なモデルに,集団遺伝学の文脈において中立説における標本分布として
    1972年にW.J. Ewensによって導入されたEwens抽出公式(ESF)がある.
    ESFには標本サイズを表す母数と多様性を表す母数(突然変異母数と呼ばれる)があるが,
    それらの片方もしくは両方に関して極限をとることによって,さまざまな結果が導かれてきた.
    本発表では,ESFおよび関連する組み合わせ構造に対する正規近似とポアソン近似について
    発表者が得た結果を中心に紹介する.