統計学輪講(第6回)

    統計学輪講(第6回)
    日時      2017年05月16日(火)     15時45分~16時35分
    場所      経済学部新棟3階第3教室
    講演者    黒河 天 (情報理工M2)
    演題      多角形充填構造を持つ画像データへの最適グラフ埋め込み手法の開発

    概要
    細胞や組織のような多角形充填構造を持つ画像から,境界線を抽出する問題は,多くの分野で重要である.例えば,構造材料の写真における結晶粒の境界抽出は,結晶粒の成長モデルに対するデータ同化(Ito 
    et al. , 2016)への応用がある.
    本発表では,最適グラフ埋め込みに基づく画像の境界抽出法を提案する.また,多角形充填的な画像の生成モデルを提案し,同モデルの最尤推定が最適グラフ埋め込みに帰着することを示し,数値実験の結果を紹介する.

    参考文献
    S. Ito, H. Nagao, A. Yamanaka, Y. Tsukada, T. Koyama, M. Kano, and J. 
    Inoue. Data assimilation for massive autonomous systems based on a 
    second-order adjoint method. Physical Review E, Vol. 94, No. 043307, 2016.