統計学輪講(第11回) 日時 2017年06月27日(火) 14時55分~15時45分 場所 経済学部新棟3階第3教室 講演者 今井 凌 (経済M2) 演題 多変量正規k標本問題におけるベイズ的縮小推定 概要 p次元正規k標本問題の設定で、各標本の母平均ベクトルを推定する問題を考える。 k個の実験施設や地域における標本平均、線形回帰のOLS推定量がこの例となる。 標本間の母平均の同質性を事前情報として組み入れた一般化ベイズ推定量を導出し、これらを含む縮小推定量のクラスが、 各標本毎の観測たちを優越しミニマックスとなる十分条件を導出する。 得られた結果はGhosh and Sinha (1988)の2標本問題での結果の拡張になっている。 参考文献 Ghosh, M., Sinha, B. K. (1988). Empirical and Hierarchical Bayes Competitors of Preliminary Test Estimators in Two Sample Problems. Journal of Multivariate Analysis, 27, 206-227.