統計学輪講(第13回)

    統計学輪講(第13回)
    日時      2017年07月11日(火)    14時55分~16時35分
    場所      経済学部新棟3階第3教室
    講演者    縄田和満 (工学系研究科)
    演題      大規模個票データを使った医療の分析

    概要
    現在、医療費はすでに年間41兆円に達している。人口の高齢化や医療の高度化に伴い、さらにこの金額は増加すると予想されている。
    医療費は、約5割が保険料、約4割が税金の投入で賄われており、患者の自己負担は、1割強に留まっている。
    現状がそのため、適正な医療政策を通した医療資源の有効利用が我が国の最も重要な政策課題の一つとなっている。
    ここでは、日本の大規模個票医療データ解析を通じて、まず、糖尿病の医療費・在院日数のBox-Cox変換モデルを使った分析について述べる。
    ついで、ある大企業の健康保険組合の協力によって、得られたデータを使って、健康診断とレセプトの分析によって、
    WHO等の基準の適正性や医療費に影響を与える要因についての分析を行う。