統計学輪講(第14回) 日時 2017年07月18日(火) 14時55分~15時45分 場所 経済学部新棟3階第3教室 講演者 山内 雄太 (経済D2) 演題 Factor multivariate realized stochastic volatility model 概要 資産収益率のボラティリティや収益率間の相関の推定・予測はポートフォリオ設計 などにおける重要な問題であるが,多変量モデルにおいてはパラメータの次元が 大きくなることによる推定上の困難が存在する. そこで,多変量確率的ボラティリティ変動モデルにファクター構造を取り入れる ことによって,パラメータの次元を節約して推定する手法を提案する. 本研究においては高頻度データから計算される実現共分散行列の情報, および市場インデックスなどのファクターに関する情報を取り入れることで 推定の安定性を向上させる.さらに,レバレッジ効果を各ファクターと 一期先のファクターの対数ボラティリティとの相関として推定することで パラメータの次元を削減する.