統計学輪講(第18回) 日時 2017年10月17日(火) 14時55分~15時45分 場所 経済学部新棟3階第3教室 講演者 濱田 将樹 (情報理工M1) 演題 データに誤差がある場合の消失イデアルの計算(文献紹介) 概要 C. Fassino (2010)[2]を紹介する. 与えられた点の集合に対し,その消失イデアルとは,その点で0となる多項式全体の集合である. 消失イデアルを計算するための代表的な手法としては Buchberger-Möllerアルゴリズム[1] があるが,紹介文献[2]では[1]のアルゴリズムを改良し,データ点が 誤差を含む場合にも消失イデアルをロバストに計算するための NBM(Numerical Buchberger-Möller)アルゴリズムを提案している. 本発表では,消失イデアルと実験計画法の関連を説明し, 紹介文献[2]のNBMアルゴリズムについて述べる. 参考文献 [1]H.M. Möller, B. Buchberger. (1982) The construction of multivariate polynomials with preassigned zeros. In: Calmet J. (eds) Computer Algebra. EUROCAM 1982. Lecture Notes in Computer Science, 144, Springer, Berlin, Heidelberg. [2]C. Fassino. (2010) Almost vanishing polynomials for sets of limited precision points. Journal of Symbolic Computation, 45, pp. 19-37.