統計学輪講(第10回)

日時 2018年6月19日(火)
14時55分 ~ 15時45分
場所 経済学研究科棟 3階 第3教室
講演者 玉江 大将 (経済学研究科D3)
演題 小地域推定における推定量の統一的導出について
概要

地域毎のサンプルサイズが小さく、標本平均が不安定な問題を小地域問題と呼ぶ。 この問題に対処するうえで、地域内の個体に関する個別データまで得られている場合と、集計データとして地域レベルでデータが得られているケースが存在する。 個別データの枠組みでは、 Battese and et al. (1988) により提案された枝分かれ誤差回帰モデルが代表的なモデルとして用いられ、地域レベルについては Fay and Herriot (1979) の考案した Fay Herriot model が一般的である。 それぞれのモデルについて考案されてきた推定量を、スコア関数に注目し、統一的な形で導出を行い、従来提案されていない個別レベルの Fay Herriot type estimator を提案する。 提案モデルの妥当性・評価については数値実験を通して行った。

[1] Battese, G.E., Harter, R.M. and Fuller, W.A. (1988). An error-components model for prediction of county crop areas using survey and satellite data. J. Amer. Statist. Assoc., 83, 28–36.
[2] Fay, R.E. and Herriot, R. (1979). Estimates of income for small places: An application of James-Stein procedures to census data. J. Amer. Statist. Assoc., 74, 269–277.