統計学輪講 第2回
| 日時 | 2019年4月16日(火) 14時55分 ~ 16時35分 | 
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| 場所 | 経済学研究科棟 3階 第3教室 | 
| 講演者 | 平田 祥人 (数理・情報教育研究センター) | 
| 演題 | 前立腺癌の間欠的ホルモン療法に対する数理的アプローチ | 
| 概要 | 前立腺癌には、ホルモン療法が良く用いられる。 しかし、ホルモン療法を長い期間続けていると、癌がホルモン療法に対する耐性を持ってしまい、再燃してしまう。 そこで、考えられたのが、間欠的ホルモン療法である。 間欠的ホルモン療法では、ホルモン療法をやったり、やめたりすることで、癌が再燃するまでの期間を出来るだけ伸ばそうとする。 しかし、現状では、間欠的ホルモン療法の投薬スケジュールは、医師の経験と勘によってのみ決められている。 投薬スケジュールを数理的に最適化するために、発表者は、過去10年以上に渡って、前立腺癌の間欠的ホルモン療法の定量的な数理モデリングと、投薬スケジュールの最適化の研究を行ってきている。 そこで、今回の輪講では、今までの研究を振り返る。 
                  Y. Hirata, N. Bruchovsky, and K. Aihara,
                  “Development of a mathematical model that predicts the outcome of hormone therapy for prostate cancer,”
                  J. Theor. Biol. 264, 517–527 (2010) |