統計学輪講 第6回
日時 | 2019年5月21日(火) 15時45分 ~ 16時35分 |
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場所 | 経済学研究科棟 3階 第3教室 |
講演者 | 加藤 真大 (情報理工学系研究科M2) |
演題 | 多腕バンディット問題と処置効果の推定 |
概要 |
本報告では逐次的に研究者のもとを訪れる被験者を用いてある処置の効果を推定する方法を紹介する. 逐次的に訪れる被験者に対する処置効果の推定は,治験による薬の効果の推定や, A/B テストによる収益の高い広告の発見など,経済学・医学・コンピュータ科学において従来から関心が持たれてきた. 近年では,それまでの手法に多腕バンディット問題と呼ばれる機械学習の手法を組み合わせることによって,手法の理論的・応用的な拡張が試みられている. 今回の報告前半では,近年の当該分野の研究の概況について紹介する. 報告後半では,報告者が現在開発に取り組んでいる逆確率重み付け (IPW) 法と多腕バンディット問題の組み合わせによる新手法について紹介する. |