統計学輪講 第8回

日時 2019年6月11日(火)
15時45分 ~ 16時35分
場所 経済学研究科棟 3階 第3教室
講演者 坂東 拓馬 (情報理工学系研究科M2)
演題 解の存在確率を考慮した経験尤度
概要

経験尤度で構成した信頼領域の被覆確率を, 経験尤度比統計量が有限の値をとる場合で条件付けることによって検定の閾値を調整する方法を提案する.

これによって, 従来の経験尤度に特別な仮定を加えることなく信頼領域の被覆確率の近似精度を向上することができるという点と, Bartlett 補正された経験尤度にも直接適用できるといったことから, 経験尤度の改良版といえる. 特に, 多次元で歪度があるような分布から得られた標本に対して近似精度の改善が顕著にあらわれることが, 理論と数値実験の双方から見て取れる.