統計学輪講 第17回

日時 2020年10月20日(火)
14時55分 ~ 15時45分
場所 Zoomオンライン開催(URLはITC-LMSまたは参加者メーリスをご確認ください)
講演者 陳いつ (情報理工M1)
演題 最小情報copulaの構成(文献紹介)
概要

確率モデルを立てる際の有用な概念としてcopluaがある。幾つかの期待値に関する制約条件の下で、最小情報copulaは一様copulaにKL-ダイバージェンスの意味で一番近いものとして定義される。最小情報copulaは制約を満たすものの中で一番”独立”なcopula、つまり制約以外で、確率変数に余分な関係を仮定していない一番ニュートラルなcopulaとなる。本講演では最小情報copulaの存在と一意性、そして離散化することによる近似解法の構成方法について紹介する。また、数値実験の結果についても言及する。

参考文献:
[1] Tim Bedford and Kevin J Wilson.
On the construction of minimum information bivariate copula families.
Annals of the Institute of Statistical Mathematics, 66(4):703–723, 2014.
[2] Roger B. Nelsen.
An Introduction to Copulas.
Springer Publishing Company, Incorporated, 2010.