統計学輪講 第25回

日時 2020年1月12日(火)
15時45分 ~ 16時35分
場所 Zoomオンライン開催(URLはITC-LMSまたは参加者メーリスをご確認ください)
講演者 今井 凌 (経済D3)
演題 内生性・誤分類下での分位点処置効果の識別
概要

2値をとる処置変数が内生的かつ誤観測されうる場合の操作変数を用いた分位点処置効果(QTE)の識別を議論する。Ura (2021+, ET)は操作変数が処置変数の誤分類とも独立であり、処置変数が2度繰り返し観測される場合にQTEを点識別している。本研究ではKasahara & Shimotsu (2020, Working paper)のアイデアに基づき、操作変数が誤分類と相関していても、共変量に誤分類と独立なものがあればQTEを点識別できることを示す。Kasahara & Shimotsu式の議論と、Vuong & Xu (2017, QE)やWüthrich (2019, JoE)によるQTEの識別の議論を用いる。推定の方針についても触れる。
伏島光毅氏との共同研究です。