統計学輪講 第11回

日時 2021年6月29日(火)
14時55分 ~ 15時45分
場所 Zoomオンライン開催(URLはITC-LMSをご確認ください)
講演者 細井 一成 (情報理工M2)
演題 有向非巡回性グラフモデルの注意点(文献紹介)
概要

有向非巡回性グラフ(Directed acyclic graph, DAG)モデルは,因果関係を記述したり,データから因果関係を学習したりする際によく用いられるモデルである.このモデルは,統計学的な確率変数間の条件付き独立性を表すモデルとしても用いられているが,文献[1]では,後者のような統計学的モデルから因果関係を導き出すことの正当性の議論について記述している.よく用いられる統計的因果推論モデルにおいての暗黙の仮定を指摘するとともに,より一般的な表現手法を用い,因果関係を解釈する上での仮定を明示することで,モデルの妥当性を検証しやすくする方法を紹介している.

参考文献:
[1] Dawid, A. Philip. "Beware of the DAG!." Causality: objectives and assessment. PMLR, 2010.