統計学輪講 第19回
日時 | 2021年11月09日(火) 14時55分 ~ 15時45分 |
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場所 | Zoomオンライン開催(URLはITC-LMSをご確認ください) |
講演者 | 近松 健太郎 (経済M2) |
演題 | 小地域推定におけるベンチマーク線形縮小推定量の提案 |
概要 |
小地域モデルの一つであるFay-Herriot modelの最良線形不偏推定量(BLUP)には、それの全エリアでの加重平均と観測値の加重平均が一致しないという問題がある。その問題を解決するベンチマーク推定量が過去にいくつも提案されており、それらはBLUPをいくらか調整することで加重平均の一致を実現している。 本発表では、線形縮小推定量の枠組みで構築された新たなベンチマーク推定量を提案し、それがBLUPの調整の際に従来のものよりデータを直接的に反映していることを、数値実験も用いながら示す。また平均二乗誤差(MSE)の推定量についても合わせて紹介する。 さらにrobustnessの議論や、別の小地域モデルに拡張したものについても紹介する。 |