統計学輪講 第26回

日時 2022年01月11日(火)
15時45分 ~ 16時35分
場所 Zoomオンライン開催(URLはITC-LMSをご確認ください)
講演者 福島 徹也 (経済M3)
演題 多変量 stochastic volatility モデルの多電極脳波記録への適用(文献紹介)
概要

神経科学分野では近年、機能的核磁気共鳴画像法・脳磁図・多電極脳波記録といった手法を用いて、多数の脳部位間の神経活動の相関について盛んに研究が進められている。ある一部位から測定される脳波について stochastic volatility モデル (SVモデル) による解析を行うと、被験者の認知状態によって(例えば示された物品の呼名課題の遂行に伴って)、volatility の時間変動が観察されるが、紹介文献では、この volatility の変動に対して、多変量SVモデルを適用することで、脳部位間の連携を示す指標が得られることを示した。

参考文献:
Phan, T. D., Wachter, J. A., Solomon, E. A., & Kahana, M. J. (2019).
Multivariate stochastic volatility modeling of neural data. ELife, 8.
https://doi.org/10.7554/eLife.42950