統計学輪講 第02回

日時 2023年04月18日(火)
14時55分 ~ 16時35分
場所 経済学部新棟3階第3教室
講演者 小川 光紀 (情報学環)
演題 Firthの方法と推定値の存在性およびその周辺
概要

Firthの方法は,最尤推定量に残る漸近バイアスを補正する方法の一つであり,Firth (1993)によって提案された.この方法は最尤推定値を算出せずにバイアス補正推定値が得られる形式であることから,応用においては最尤推定値が存在しない状況でも利用可能な推定手法として用いられることが多い.本発表では,Firthの方法を概観したのち,ロジスティック回帰における補正推定値の存在性に関する結果を紹介する.また,スパース推定手法の安定化に関する結果も紹介する.本発表は,塘由惟氏との共同研究に基づく.