統計学輪講 第09回

本報告では、現在進行中の研究の途中経過に関しての報告を行う。
行列値の正規分布の平均を推定する問題を考える。このような問題はたとえば多変量線形回帰問題の回帰係数の推定値を考える問題などに現れる。本研究では、与えられたサンプル行列の行数と列数の比が一定値に収束するような極限において、ある推定量の族の中でどのようなものが最適なのかを考える。その族はたとえばEfron-Morris推定量なども含む。本報告ではその結果を報告する。