統計学輪講 第14回

日時 2024年10月08日(火)
14時55分 ~ 15時45分
場所 経済学部新棟3階第3教室 および Zoom
講演者 矢野 智也 (経済M1)
演題 歪みのあるt分布を用いたRSVモデルによる予測精度の改善(文献紹介)
概要

高頻度データが得られるようになったという背景から、近年では基本的なSV(Stochastic Volatility)モデルを拡張したRSV(Realized SV)モデルが研究されている。また一般に金融リターンの分布は正規分布と比較すると、裾が厚く歪んていることが知られている。
そのような分布を用いたRSVモデルについてTakahashi et al.(2024)では様々な分布について予測結果を比較しており、その結果を紹介する。またその中で良い結果を示したFernández-Steel Skew-t分布をさらに一般化した結果について現時点での自分の結果も紹介する。

参考文献:
[1]Takahashi, M., Yamauchi, Y., Watanabe, T., & Omori, Y. (2024). Realized Stochastic Volatility Model with Skew-t Distributions for Improved Volatility and Quantile Forecasting. arXiv preprint arXiv:2401.13179